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鮮度を保つ:真鯛の活〆と血抜き‼

#真鯛 活〆 血抜き

この記事では、真鯛を調理する上で重要な活〆と血抜きについて解説しています。まず、活〆のメリットについて学び、鮮度を最大限に引き出すための基本的な知識を得られます。真鯛の血抜きに関する詳細な手順が紹介され、これにより魚の味わいをさらに向上させる方法が理解できるでしょう。また、鮮度を長持ちさせるための保存方法もカバーしており、これにより魚をより美味しく保つためのコツを身につけられます。この記事を通じて、家庭でも実施可能な形で学び、真鯛料理を一段上のレベルへ引き上げる方法を知ることで、より豊かで楽しい食卓になれば幸いです。

真鯛の活〆の重要性

真鯛は日本料理の中で特に人気の高い魚であり、その鮮度と美味しさを保つためには「活〆」が非常に重要です。活〆とは、漁獲した魚を即座に〆ることで、肉質の鮮度を最大限に保つ技術です。この方法を使うことで、魚が生きた状態で死ぬことによる肉の劣化を最小限に抑えることができます。そして、味や食感が大幅に向上するため、料理の質が飛躍的に向上します。特に真鯛のような高級魚においては、この技術を取り入れることが一層求められます。以下では、活〆がどのように行われるのか、そしてそのメリットについて詳しく説明します。

活〆とは何か?

活〆とは、魚を生かした状態で迅速かつ適切に処理する技術を指します。この処理は通常、専用の道具(手かぎ)を用いて行いますが、ピックやナイフなどでも可能です。ググれば色んな道具がありますので検索してみて下さい。

魚屋はほぼ100%持っている道具


まず、魚を捕獲したら手かぎでこめかみに突き刺し、脳に傷を入れます。この〆方を脳締めといいます。
〆る際、魚が暴れるようなら目を覆うとおとなしくなります。

こめかみのくぼみに差し込む

脳締めが上手くいくと、真鯛の口が開き動きが止まります。
魚のストレスや血流を抑え、肉の硬化を防ぎます。脳締めは肉質を劣化させないための重要なステップとなりその結果、鮮度と歯ごたえの両方が保たれます。

活〆のメリット

活〆を行うことによって得られるメリットは、魚の鮮度が維持されることです。これにより、肉質はもちろん、旨味成分も保持され、最高の状態で食卓に届けることが可能になります。さらに、活〆を実施することで、魚の劣化によって発生する独特の臭みを大幅に軽減できます。これにより、消費者は真鯛本来の香りと風味を存分に楽しむことができます。また、活〆は保存期間を延ばす役割も果たします。冷蔵設備でしっかりと管理することで、通常よりも長い間、新鮮な状態を維持できるのです。鮨や刺身のネタとして真鯛を用いる際にも、その品質が安定するため、料理人の間で活〆は絶大な支持を得ています。一度経験すればその違いがはっきりと分かる、まさに「一手間かけて価値あり」の技術です。

真鯛の血抜き方法

真鯛はその美しい姿と豊かな味わいから、刺身や寿司、煮付けなど多様な料理に使われる魚です。特に新鮮さが求められる刺身や寿司では、理想の食感と味を引き出すために、適切な血抜きが欠かせません。血抜きは、真鯛を含む多くの魚種で行われる技術で、その目的や具体的な方法について知識を深めることは、料理のクオリティを向上させる鍵となります。

血抜きの目的

血抜きの主たる目的は、魚肉の鮮度を維持し、その結果として味や食感を向上させることにあります。魚の体内に残った血は、時間が経つにつれて酸化し、肉質に悪影響を及ぼします。具体的には、酸化によって肉が変色し、独特の臭みが発生し、味が低下する原因となります。こうした変質は、特に生で食べる刺身や寿司では顕著です。従って、適切な血抜きを行うことで、真鯛そのものの旨味を最も清新な状態で楽しむことができるのです。また、血抜きを行うことにより肉質が滑らかになり、食感をより良くするという利点もあります。

血抜きの手順

真鯛の血抜きは技術的に難しい作業ではないものの、適切に行うためにはいくつかの手順を経る必要があります。まず、脳締めをし魚が動かなくなれば、できるだけ手早くエラの上部部分を切り、また尾部に切れ目を入れて動脈を切断します。

エラの膜の上部をナイフなどで切断します

この動作によって心臓の拍動により血液を排出させることができるようになります。血抜きの際、バケツや容器に貯めた海水の中でしっかり血抜きをすることが重要です。

これによって体内の残った血を流し、魚の体表に付着した汚れも一緒に落とすことができるためです。魚の状態を健康に保ち、生臭さを消し去るためにはこのステップが欠かせません。そして、魚を適切に冷やしながら水をしっかり切ることで、次の調理の準備が整います。

YouTubeなどの動画で分かりやすく解説されているのでこちらも参考にしてみて下さい。
動画では神経締めまでされていましたが、当日食べるなら個人的には脳締め、血抜きで十分かなと思います。当店の真鯛は脳締め、神経締め、血抜きを行って発送しています。

鮮度を保つための保存技術

魚の鮮度を保つことは、美味しさと安全性を確保する上で非常に重要です。特に真鯛のような魚は、鮮度がその風味を大きく左右します。そのため、捕獲後にどのように保存するかが問われます。適切な保存技術を活用することで、真鯛の鮮度を可能な限り長く保つことができます。まず基礎となる保存方法、続いて鮮度を長持ちさせるための具体的なコツについて見ていきます。

保存方法の基礎

保存方法の基本は、鮮度を保つために温度と湿度を管理することです。捕獲された魚は可能な限り早く適切な温度で保存されるべきです。一般的に、氷の上に置くことが最も手軽で効果的な方法とされています。氷は魚の温度を0度前後に保つのに適しており、細菌の繁殖を抑制します。また、魚は水分を含みやすいため長い時間、塩水に浸けておくことは避けましょう。魚を袋などにいれ、氷でしっかりと覆うことが重要です。さらに、酸化による変質を防ぐため、魚を密閉容器に入れて保存する方法も効果的です。

鮮度を長持ちさせるコツ

鮮度を長持ちさせるための鍵は、適切な保存技術の実践にあります。まず第一に、魚はできるだけ早く冷やされるべきです。温度が高いと細菌が急速に繁殖し、鮮度が失われます。また、真鯛の皮や内臓を清潔に保つことも重要です。魚を保存する前に、はらわたを取り除き、汚れをしっかりと洗い流しておくと、魚の劣化を遅らせることができます。さらに、溶けた氷を定期的に交換することで、鮮度を確保することができます。氷が溶けて冷却効果が下がると、魚の温度が上昇してしまいますので注意が必要です。最後に、真空パックを用いると、酸化の速度を遅らせ、魚の鮮度を一層長持ちさせることができます。これらのコツを実践することで、真鯛の美味しさと鮮度を保つことが可能になります。

この記事の著者

masa

愛媛県在住 17年前に建設業から魚を扱う仕事に転職。17年この仕事をしてきて肌で感じる地元漁港の水揚げ量減少、そして日本人の魚介類消費量減少。少しでも皆さんの食卓に美味しい魚そして愛媛県の県魚である真鯛を全国の食卓に。

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