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愛媛・八幡浜の底引き網漁でとれる絶品魚介①

#愛媛 八幡浜 魚介

愛媛県の八幡浜市は、底引き網漁でとれる新鮮な魚介類が魅力的な地域です。この記事では、底引き網漁の歴史や背景を振り返りながら、漁の方法や季節ごとの特徴を紹介します。さらに、八幡浜で収穫される代表的な魚介類について解説し、八幡浜市水産物地方卸売市場やどーや市場といった購入方法もお伝えします。八幡浜の豊かな海の恵みを知ることで、新鮮で美味しい魚介類を楽しむための知識を深めることができるでしょう。家庭の食卓や料理のレパートリーに、新たな魅力をもたらす情報が満載です。地元の人々が育んできた伝統的な漁業と、それによってもたらされる最高の食材を知るために、この記事を読み進めてみてください。

八幡浜の底引き網漁とは

愛媛県の南予地方(南西部)に位置する八幡浜市(やわたはま)は、日本有数の漁港として知られています。その中でも特に注目すべきは「底引き網漁」です。この漁法は、地元の漁師たちにとって重要な生活手段であり、地域の経済活動の中核をなしています。ここでは、八幡浜の底引き網漁の歴史と背景、および具体的な漁の方法と季節について詳しくご紹介します。

底引き網漁の歴史と背景

底引き網漁の歴史は古く、平安時代末期には既に行われていたとされています。当時は簡素な木製の船と手作りの網を使って行われており、その漁獲量も限られていました。八幡浜市の底引き網漁業は大正七年に動力機械を取り入れ(八幡浜市の沖合底引き網漁業について)それから技術の進歩や機械化の導入が進み、底引き網漁は飛躍的に発展し、エンジン付きの漁船の普及により一層の効率化が図られ、地元の漁業は大いに活気づきました。

背景には、八幡浜の地理的特性が大きく寄与しています。八幡浜は豊後水道に面しており、ここは潮流が速く多様な魚種が生息する豊かな漁場です。また、地元の人々の勤勉さと創意工夫も、この歴史を支えてきた重要な要素です。底引き網漁は底に住む魚を効率良く捕る方法として広まりましたが、それに伴い地元ならではの漁法技術も発展しました。

漁の方法

底引き網漁は、船の後ろに長い網を引いて行います。名前の通り、網を海底に引きずって魚を捕らえます。小さな魚や甲殻類もしっかり捕獲できます。漁船は通常、早朝から出航し、数時間にわたって網を引き続けます。その間、船の上では漁師たちが捕れた魚を選別し、すぐに氷詰めにして鮮度を保ちます。

漁の季節については、底引き網漁は一年中行われますが、特に漁獲量が多い時期があります。春から初夏にかけては豊後水道に暖かい海流が流れ込み、多くの魚が集まります。この時期にはマダイ、アジ、イサキ、ハモなどの魚種が大量に捕れます。一方、秋から冬にかけては寒冷な水温に適した魚が増えます。特にスルメイカ、タチウオ、などが獲れ、これらは地元の市場でも高値で取引されます。

さらに、季節ごとの漁獲量を均等に保つために、漁期の調整や休漁日を設けています。これにより、持続可能な漁業を実現し、将来的な魚介類の資源保護を図っています。

八幡浜の底引き網漁は、その歴史と発展によって地域の文化や経済を支える重要な存在です。漁師たちの技術と知恵、そして自然との調和を重んじる姿勢が、この伝統的な漁法を今に伝えています。

底引き網漁でとれる魚介

底引き網漁は、海の底を大きな網で引っ張りながら魚やエビ、カニなどさまざまな魚介を捕獲する方法です。この漁法を採用している八幡浜では、豊かな海の恵みを享受しています。地元の漁師たちは何世代にも渡り、この漁法を使って新鮮で美味しい魚介を供給しています。では、底引き網漁で特に多く採れる代表的な魚種について詳しく見ていきましょう。

代表的な魚種 じゃこ天 練り製品編

八幡浜の底引き網漁で採れる代表的な魚種には、愛媛県南予地方の名産品じゃこ天などに使われる魚も多くとれます。

ホタルジャコ(ハランボ)
ホタルジャコは、南予地方ではハランボの名前で知られ、じゃこ天に欠かせない魚になっていま   す。白身でクセが無く、旨味の強い魚です。刺身、塩焼き、南蛮漬けにして食べると絶品です。年末になると需要が増え、1箱(約13~15㎏程度)2万円以上の値が付くこともあります。じゃこ天を購入する際は、食品表示にこの魚が含まれているものを購入することをお勧めします。

エソ
エソは主にかまぼこやちくわに使用される魚です。
中骨が2層になっていて骨が多い魚で、一般的には練り製品の原料として使われることがほとんどです。地元漁師に聞いたのですが、尻尾の部分を刺身にして食べると美味だそうです。 

オキヒイラギ(ギーラ)
南予地方でもいろいろな呼び方がありますが、八幡浜魚市場ではギーラと呼ばれています。
日本各地で干物などの加工品で食べられているそうですが、愛媛県ではあまり食べないのではないかと思います。この魚も南予地方では練り製品の原料になり、混ぜると粘りが出て美味しいです。

ヒメジ(ヒメチ)
黄色いひげが特徴的なヒメジ。南予地方ではヒメチと呼ばれています。
こちらも南予地方では練り製品になる事が多いですが、地元の鮮魚店で見かけることもあります。南蛮漬けや天ぷらで食べると美味しいです。

カナガシラ
高級魚のホウボウによく似た魚。
胸ヒレを開けばよく分かるのですが、ホウボウは胸ヒレが青いですが、カナガシラは青くありません。
練り製品にも使われますが、鮮魚店にも並ぶ魚です。
脂は少ないですが、私は煮つけで食べることが多いです。

ワニゴチ
マゴチによく似た魚です。
マゴチはお腹が黄色っぽいですがワニゴチは白く、目もマゴチより大きいです。
刺身や唐揚げで食べた事がありますが、マゴチと比べるとやはり味は劣ります。

八幡浜の底引き網漁で捕れる、じゃこ天など練り製品に使われる代表的な魚種を紹介しました。地元の漁師たちが丹精込めて捕獲したこれらの魚介は、地元市場や直売所で手に入れることができ、新鮮な状態で味わえます。ぜひ八幡浜に足を運び、豊かな海の恵みを堪能してみてください。

八幡浜の魚介を購入する方法

八幡浜市は豊かな漁業資源で知られています。この地域でとれた新鮮な魚介類は、全国で高い評価を受けています。この記事では、八幡浜市で新鮮な魚介を手軽に購入する方法について詳しくご紹介します。具体的には、地元の水産物地方卸売市場と、観光客にも人気の「どーや市場」について説明します。

八幡浜市水産物地方卸売市場

八幡浜市水産物地方卸売市場は、八幡浜の漁業産業の中心地です。この市場では、毎日早朝から地元の漁師が夜明け前に漁獲した新鮮な魚介類が次々と持ち込まれ、即座にセリが行われます。セリ場は関係者以外の立ち入りは出来ませんが、2階からセリの様子を見学できるのでぜひお越しください。

市場で見かける代表的な魚介類には、アジ、サバ、ホウボウ、イカ、エビなどがあり、季節ごとにさまざまな種類の魚介が並びます。その品質は折り紙付きで、地元の人々はもちろん、遠方から訪れる人々も多いです。市場の活気と新鮮な海の幸に触れることができるのは、八幡浜ならではの魅力です。
八幡浜市水産物地方卸売市場では魚の購入はできません。魚の購入は卸売市場併設の「どーや市場」をご利用ください。

どーや市場

どーや市場」は、観光客にも地元住民にも人気のある市場で、八幡浜市の魅力を存分に楽しむことができるスポットです。どーや市場は主に観光客向けに設計されており、新鮮な海の幸をその場で購入して味わうことができます。鮮度が命の刺身や、炭火で焼き上げる浜焼きなど、その場で食べられる選択肢が豊富に揃っています。

また、どーや市場は地元食材を使用した多種多様な料理が提供されている食堂も併設しています。それに加え、各店舗では地元の特産品も販売されており、旅行のお土産としても最適です。特に人気があるのは、八幡浜の特産であるじゃこ天です。

どーや市場の立地も魅力的で、八幡浜港から徒歩ですぐの位置にあります。また、市場内は広々としており、敷地内には休憩スペースも設置されています。これにより、家族連れでも楽しむことができるため、休日のレジャースポットとしても人気を集めています。

八幡浜市で新鮮な魚介を購入する方法はいくつかありますが、その中でもどーや市場は特におすすめです。八幡浜の美味しい魚介類を楽しむことができるので、旅行の際にはぜひ立ち寄ってみてください。鮮度抜群の海の幸をその目と舌で確かめることができるでしょう。

今回は八幡浜の底引き網漁で捕れるじゃこ天、練り製品の原料となる魚や、底引き網漁の歴史について紹介しました。
次回は鮮魚編

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この記事の著者

masa

愛媛県在住 17年前に建設業から魚を扱う仕事に転職。17年この仕事をしてきて肌で感じる地元漁港の水揚げ量減少、そして日本人の魚介類消費量減少。少しでも皆さんの食卓に美味しい魚そして愛媛県の県魚である真鯛を全国の食卓に。

“愛媛・八幡浜の底引き網漁でとれる絶品魚介①” への1件のコメント

  1. […] ホウボウ高級魚のホウボウ。前回ブログで少し紹介しましたが、ヒレの色がカラフルなのがホウボウです。カナガシラと間違わないようにして下さい。刺身、煮つけ、汁物にすると美味 […]

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