初心者でもできる!ブリの簡単な捌き方 | 宇都宮商店

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初心者でもできる!ブリの簡単な捌き方

#初心者 ブリ 三枚おろし 捌く

ブリを自分で捌いてみたいけれど、どこから始めたら良いのか分からないという方に向けて、この記事は丁寧にそのステップを紹介します。市販の切り身の便利さもありますが、自分でブリを捌くことで新鮮な魚の美味しさを最大限に引き出すことができます。

本記事では、初心者でも安心してブリを捌けるように、必要な道具や魚の適切な選び方から、捌く手順としてウロコ取り、頭の落とし方、腹開き、三枚おろしまでを詳細に解説します。さらに、調理後のブリの美味しい料理法や保存方法もご紹介しています。ステップ毎の手順を理解し、これを実践することで、家庭での魚料理の幅が格段に広がります。あなたもぜひトライしてみてください。

ブリを捌く前の準備

ブリを自宅で捌く際には、事前の準備が成功への鍵を握ります。新鮮で美味しいブリを手に入れ、最適な道具の準備をすることで、楽しくスムーズに行えます。それでは、まずは必要な道具とブリの選び方に注目してみましょう。

必要な道具

まず、ブリを捌くための道具としては、以下のものが必要です。
包丁は魚を捌く際に最も大切な道具ですので、できれば切れ味の良い出刃包丁と柳刃包丁を用意しましょう。次に、魚のウロコを取り除くためのウロコ取り器も必須です。この道具を使うことで、スムーズにウロコを除去できます。まな板は大きめでしっかりとしたものを選び、水洗いをしても滑らないものが理想的です。また、手を守るためのゴム手袋、魚を安定させるための滑り止め付きの布巾やキッチンペーパーなどあれば用意しましょう。

ウロコ取りの道具もありますが、ブリなどのウロコが小さい魚は、ステンレス製のたわしがおすすめです。

ブリの選び方と購入のポイント

ブリを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。まず、目が澄んでいて、透明感があるものが新鮮なブリの証です。目が濁っている場合は新鮮さが劣ることが多いので注意しましょう。次に、体に張りがあり、色が鮮やかで光沢があるものを選んでください。触ったときに弾力があるものも良い状態の証拠です。また、エラがきれいな赤色をしていることも重要なチェックポイントです。市場やスーパーで購入する際には、信頼できる鮮魚コーナーや地元の魚市場の専門店を訪れると良いでしょう。そこで、店員に相談して旬のものを選んでもらうのも一つの方法です。

ブリの基本的な捌き方ステップ

ブリを捌くということは、新鮮な魚を家庭で楽しむための重要なスキルです。初心者の方でも分かりやすく、ブリを捌くステップを詳しくご紹介します。このプロセスに従って、満足のいく結果を得られるでしょう。

ウロコ取りと洗浄

まず最初に行う作業はウロコ取りです。ウロコは魚の表面に付いていて食べられないため、取り除くことが必要です。ウロコ取り用の器具が市販されていますが、100均で購入できるステンレス製たわしが便利です。細かい所は包丁できれいに取っていきます。

魚の頭から尾に向かって逆らうように優しく擦ってウロコを落とします。全体のウロコが取れたら、水でよく洗い流し、汚れや残ったウロコを完全に取り除きます。この過程はブリの美味しさを最大限に引き出すために欠かせません。

頭を落とす方法

次に進むのは魚の頭を落とすステップです。頭を切り落とす際には、切れ味の良い出刃包丁を用いるとスムーズに作業できます。

まず、片方のエラを開くと白い膜があるので、ふちに沿って包丁を入れます。上から下まで包丁を入れ、エラ下を切断します。魚を反対に向け、同様に切り進めます。

切れ目がエラの後ろで繋がったら、力を入れて頭を切り落とします。この際、骨があるため多少の力が必要ですが、安全を心がけて丁寧に行いましょう。

腹開きと内臓の処理

頭を落としたら、次は腹開きです。お腹側に沿って包丁を入れ、体に沿って慎重に切り開きます。切り開くことで内臓が見えてくるので、手でそっと取り除きます。この過程で注意が必要なのは、内臓の破損を避けることです。内臓が破れてしまうと苦味や臭みが魚身に移ることがありますので注意深く作業しましょう。

内臓を取り除いたら、血合いに包丁を入れ、スプーンや歯ブラシで洗浄し、内部をきれいにします。

きれいに洗浄したら、清潔な布巾やキッチンペーパーで余分な水気をふき取ってください。

三枚おろしと柵取りの手順

最後に三枚おろし、柵取りの作業です。このステップは、最初は難しいと感じるかもしれませんが、コツを掴めばスムーズにできます。

まず、腹びれから尾まで中骨に沿って包丁を入れます。
背骨に包丁があたるまで何度か切り込んでいきます。

次に、背側も包丁を入れます。

腹側と同様、背骨にあたるまで何度か切り込んでいきます。
中骨にそって切り込んでいくことを意識してください。

次に、尾の付け根に包丁を差し込みます。

片手で尾を押さえ、背骨に沿って頭側まで包丁を進めていき、身を切り離します。

片面の身が取れたら、魚を反対にしてもう片方も同様におろします

三枚おろしが完成したらカマを切り取り、腹骨をすき取っていきます。

カマも脂がのってとても美味しい部位です。

腹骨が取れたら、血合い骨を切り取って柵にしていきます。

柵にできたら刺身用に皮を引きましょう。

柵取りしたブリをまな板の手前に置き、尾から身と皮の間に包丁を入れます。
包丁はまな板と水平にし、皮を引っ張りながら包丁を入れていきます。

あとは刺身やブリしゃぶなどで食べやすい大きさに切り分けて完成です

余った身は照り焼きなどに使えるように切り身にしておくと便利です。

今回紹介した捌き方ではないですが、YouTubeで愛媛県八幡浜産の養殖ブリを使って捌き方解説してますのでこちらも参考にしてみて下さい。

捌いたブリの料理と保存方法

ブリは日本の食文化において重要な魚の一つで、さまざまな料理に使用されます。捌いたブリを美味しく調理する方法と、余ったブリを無駄なく保存する方法を知っておくことで、より長くその風味を楽しむことができます。この記事では、ブリの美味しい料理方法と、保存のコツについて詳しく説明します。

ブリの美味しい料理

ブリは脂がのっており、料理のバリエーションが豊富です。まず、シンプルな味を楽しみたい場合は、「ブリの照り焼き」がおすすめです。醤油やみりん、砂糖、酒を使って味付けし、香ばしい焼き目をつけることで、しっかりとした風味が引き立ちます。

また、「ブリしゃぶ」は寒い季節にぴったりの一品です。「ブリの刺身」は新鮮なブリならではの楽しみ方で、厚めに切って醤油とわさびでいただくことで、ブリの旨味をダイレクトに楽しむことができます。また、少し洋風なアプローチで「ブリのカルパッチョ」にするのもいいでしょう。オリーブオイル、レモン汁、塩、胡椒でさっぱりとした味付けができます。

今回は「ブリしゃぶ」でいただきました。

余ったブリの保存方法

ブリを捌いた際に余った部分は、適切に保存することで次回も美味しく食べることができます。短期間であれば冷蔵保存が可能です。切り身を一枚ずつラップで密着させて包み、空気を遮断することで乾燥を防ぎます。

長期間保存したい場合は冷凍がおすすめです。切り身を清潔なラップで包み、さらにジップロックなどの密閉できる袋に入れてから冷凍します。ブリは脂が多いので、酸化しやすくなります。これを防ぐためにできるだけ早く使い切るようにするか、酸化防止効果のあるラップを利用してください。冷凍方法に関しては急速冷凍を心がけ、うまみを保ちながら保存します。

YouTubeでブリの保存検証をしている動画があったので参考にしてみて下さい。

まとめ

ブリは、鮮度の良いものを選ぶことで、本来の美味しさを最大限に引き出すことができます。捌く前の準備として、必要な道具の確認と新鮮なブリの選び方を理解することが重要です。魚屋で購入する際は、目が澄んでいるものや匂いが気にならないものを選びましょう。また、全体がしっとりとした光沢を持つものが良いブリの目安です。

基本的な捌き方としては、まずウロコ取りと洗浄を行います。ウロコが残っていると食感を損なうため、専用のウロコ取りやステンたわし、包丁の背を使って丁寧に除去しましょう。次に頭を落とし、腹を開いて内臓を取り除きます。この段階で、内臓の臭いが料理に影響しないように注意が必要です。さらに、三枚おろしの手順では、中骨に沿って包丁を入れ、丁寧に身を外していきます。ここでの難しさは、無駄なく身を取り出すことにありますが、落ち着いて作業を進めると良いでしょう。

捌いた後のブリは、様々な料理で楽しむことができます。刺身や煮付け、焼き物として味わうことで、ブリの旨味を堪能できます。特に煮付けや照り焼きにする際は、調味料のバランスに気を付けることで美味しい一品に仕上がります。さらに、余ったブリは冷凍保存することで長く楽しむことも可能です。保存する際には、一度軽く塩を振り、水分を拭き取ってからラップで包み、冷凍すると良いでしょう。

以上のステップを押さえておくことで、初心者でも安心してブリを捌き、その美味しさを存分に味わうことができます。ブリの調理は家庭で簡単に挑戦でき、結果的に家庭料理のレパートリーを広げる良い機会となります。普段の食事にブリ料理を取り入れ、四季折々の変化を楽しみながら、食卓を彩る一品として活用してみてください。最後に、魚の処理は自然への感謝の心を忘れずに行いたいものです。

当店では、丸々一本の販売から、捌いてあるブリも販売させていただいています。
ぜひ、当店のオンラインショップをご利用ください。

この記事の著者

masa

愛媛県在住 17年前に建設業から魚を扱う仕事に転職。17年この仕事をしてきて肌で感じる地元漁港の水揚げ量減少、そして日本人の魚介類消費量減少。少しでも皆さんの食卓に美味しい魚そして愛媛県の県魚である真鯛を全国の食卓に。

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